和風のお宅と洋風のお宅に囲まれた、和と洋が巧みに融合したお庭です。
成功の秘訣は、植栽以外のものの色数を絞ってモノトーンにした事と、自然素材を多く使った事です。白や黒、ダークブラウンを使いモノトーンに仕上げることで、それぞれの素材が強く主張することなく、うまく調和しています。また、自然素材は使い方次第で和にも洋にもなるので、和と洋の境界を曖昧にした使い方をすることで、和洋折衷のまとまりのある空間に仕上げています。例えば、花壇を囲っているレンガに色が付いたものを選んでしまうと、そこがフォーカルポイントとなってしまい、「洋」が強調されてしまいます。
「洋」のイメージがある枕木と「和」のイメージがある御影石ですが、立てて設置すると長いラインが強調され、「洋」とも「和」とも言える雰囲気になります。
様々な素材をモノトーンにすることで、植栽の緑がフォーカルポイントとなり、植物の本来の美しさが活かされると共に、「和」と「洋」がうまく溶け合う絶妙な雰囲気のお庭になりました。
