四季の美しさによって、他の国に類を見ないほど進化した繊細な感性を持つ日本人。私共は「文明化が進んだ現代の世の中だからこそ、自然と触れ合う喜びを感じて頂きたい」と思い庭造りをさせて頂いています。
こちらは、大きめの自然石を、面を揃えて積んだ土留めの間に、凛と建つ繊細な門が印象的なエクステリアです。ほぼ垂直に隙間なく積まれた石積みを創り出す高い技術と、自然石そのものの美しさに圧倒されます。まるで、個々の石が意思を持ち、一枚の大きな岩になろうとしているかのようにも見えます。
経年変化による表面の風化と自然に生えた苔が、自然石の土留めをさらに野性的で趣溢れる風情にしています。その風格ある自然石の土留めに負けていないのは、その上に植栽された生命力溢れる植物の力強さです。天を掴むように高く伸びる赤松、うねるように枝を伸ばす黒松、燃えるように真っ赤に紅葉したニシキギ。それぞれが力強い生命の息吹を感じさせてくれます。そして、それぞれが美しさを競っているかのように生き生きとして見えます。
風格ある土留めと、それに負けない植物の力強さを、外側からも楽しめる素敵なエクステリアに仕上がりました。
