高さの異なる六方石を用いたダイナミックなオブジェを公園に設置させて頂きました。六方石とは、溶岩が冷却する過程で収縮し、五から六角形の縦方向の割れ目が生じてできたもので、六角形に近い柱状の石材です。
硬い石質と特有の形状が特徴で、その天然の形を活かし、古くから土留めや花壇の縁石などの造園材料として使われてきました。洋風にも和風にも合い、切断して磨くことで深い黒の光沢が現れます。その六方石の自然が創り出した力強い形状を最大限活かすよう、高さや位置を決め配置しました。
自然そのままの野趣あふれる風合いと、磨き上げたテクスチャーの違いの面白味を感じてもらえるよう、天端一面と側面の一部を磨いています。自然そのままの姿のダイナミックさに、人の手が加わることで現れる繊細さ。両方が合わさって、世界でたった一つのここにしか無いオブジェが完成しました。
お一人でも多くの方に、見て触れて頂き、自然の持つ力強さを感じて頂きたいと願っています。
